クリーンブースを設置することのメリットとは?

クリーンブースの空調方式の種類

クリーンブースの空調方式の種類 クリーンブースとは、クリーンルームより簡単な素材を利用して設置できるブースで低コストで場所に合わせて用いることが出来ます。
その目的は塵やホコリ対策で、塵やホコリがほとんどない清浄な空間を実現するために設けられます。
クリーンブース内のクリーンエアーを入れる方法としては、高密度のフィルターを使用して外気中の微細な異物を取り除いてから入れる仕組みになっています。
空調の換気方式もダウンフロー方式、乱流方式、その他一般的な方式の三つの種類に大別されます。
ダウンフロー方式は天井全面をフィルターで覆い、そこにファンを利用して発生した気流が天井全面から下に落ちるように行なう方式です。
そして乱流方式は、天井に幾つかの吹出口が存在し、その吹出口からフィルターを通した気流が吹き出る方式で、室内空間に乱流が発生する方式です。
その他の方式にはクリーンブースの壁から吹出口を設け、そこからファンによる気流を発生させる方式です。
以上の空調方式にはそれぞれメリットやデメリットがありますので、利用する目的に応じて使い分けることが望ましいです。

クリーンブースに必要な換気回数

クリーンブースの清浄度を表す基準には、JIS規格・FED規格・ISO規格などさまざまな種類があります。
現在では国際標準であるISO規格を使用することとされていますが、慣用的にFED規格もしばしば使われています。
たとえばパソコンの組立工場で必要とされるISOクラス8は、FEDのクリーンクラス100000に相当します。
クリーンブースには、クラスに応じて換気回数が定められています。
これは1時間につき、空気が何回入れ替わったかを示す数字です。
ISOクラス8なら20回程度、クラス7なら40回程度、クラス6なら80回程度という具合です。
この標準換気回数から、換気設備に必要な送風量が求められます。
換気回数に部屋の容積(立方メートル)を掛け、60(分)で割ったものが、1分あたりの送風量(立方メートル)となります。
市販の空気清浄機は1台あたりの送風量が決まっているので、この数字から何台を導入すればよいかが計算できます。